INTA(サンフランシスコ)出張

今年のINTA(International Trademark Association)Meetingは、サンフランシスコ。西海岸で(東海岸は遠いです!)、しかも憧れのNAPAに近い!ということで、当初より出かけることに。INTA出張は直前で2回取りやめており、1回はオランダ(サーズ大流行のとき、自主的に)と2回目はシアトル(新型インフルエンザ大流行のとき、大学の渡航自粛要請により)。今回も大地震のあとなので、どうかな、と思ったが、無事に出発。

5月15日(日)

0時過ぎの深夜便、羽田発(♪)のJAL、SF直行便。10時間以内だと楽である。出発前に、羽田の国際線ターミナルができてから初めてだったので、見て回り、食事したり、買い物したり、プラネタリウムのカフェで寛いだり。深夜発はその日の朝から準備してゆっくりできるので案外よい。

5月14日(土)

夕方SF到着。この日は晴れていたが翌日から雨模様で、ほぼ帰国前日まで、と~っても寒かった。福島くらいの気候と聞いていたのでコートとスカーフを持っていったのが大正解。

ホテルはマリオット・マーキー、ヘッドクォーターのホテル。ヘッドクォーターはミーティングの待ち合わせに、ここでと指定しやすいので便利。INTAは、特に人気の都市で開催の場合は、オフィシャルホテルの予約が埋まるのが非常に早く、私はいつものんびりしていて出遅れる。今回も、ここはとっくに「FULL」だったのだが、一瞬空いた隙に予約できた。聞くところ、大手の法律事務所などが震災後を慮って出席を取りやめたので、そのおかげのようだ。

ホテルのグレードとしては、最高級、というのではないが、部屋の居心地、ベッドの寝心地はとてもよかった。外国は高級ホテルでも、歯ブラシ、スリッパはないことが多いので、いつも持参するが、スリッパはフライトのビジネスクラスに付いているのを持ってくる。不思議に思うのは、米国、ヨーロッパでは、高級ホテルにも、まだまだウォッシュレットが浸透しないこと。TOTOさん、もっと営業をがんばってもらいたいもの。

ちなみに出張の時は、エコノミーで予約し、たまったマイルでビジネスにアップグレードするが、この頃は買い物でもけっこうマイルがたまるので、買い物はJALカードに集約するようにしている。

ホテルのロビーで友人の弁理士、J子さんと待ち合わせ。タクシーでJ子さんお勧めのカニ料理のお店、タンロン(Thang Long)へ。海外沿いの住宅街にあり、回りにポツポツと店はあるものの寂しいエリアで、あまりブラブラ歩かない方がよいエリアとのこと。J子さんはSF付近に住んでいたことがあり地元に詳しい。タクシーはゴールデンゲート・パークを抜けて行ったが、日本の公園とは樹木のスケールが違うかんじである。(ちなみに、街中の花屋でも、なぜか米国の花は、バラでもなんでも花自体が、デカイ!)

タンロンは大盛況で何人も並んで待っている。予約なしでは入れないかんじ。こちらも8時45分という遅い予約がやっと取れたのだが、この人では時間どおりに入れるかしら、と言っていたら、不思議と時間きっかりに席に案内された。待つ間はウエイティングバーでワインなどが飲める。

J子さんお勧めのカニと、イカ、サラダ、パスタをいただき、赤ワイン1本空けて、その頃には他のお客さんもだんだんいなくなり、ほぼ最後のお客さんになって、タクシーでホテルへ。J子さんは私にとって貴重な女性の先輩弁理士で、いろんな話で盛り上がったのだが、やはりフライトの疲れで酔いの回りが早かったのか、何を話したのかは、、

時差ボケしないように現地の夜まで寝ない(飛行機の中では寝ない)ので、今回も(赤ワインのおかげもあるが)ぐっすり眠れた。

5月15日(日)

NAPAへは、研究会でご一緒の弁護士、K先生からのお誘いで、車を手配していただき、ホテル近くから、ドライブで向かう。友人のR子弁理士も誘った。当初、(泡が好きなので)ドメインシャンドンへのワイントレインツアーを予約していたが、ドライブで連れてっていただける、ということで、こちらはキャンセル。(予約もキャンセルも、日本からメールで問題なくできた。)

ドライブで2時間弱だが、ゴールデンゲートブリッジを通り、間もなく田園風景、葡萄畑、となるので、退屈せずに楽しめる。

K先生のクライアント関係で予約していただいた、日本人(辻本憲三氏)がオーナーのKENZOエステートへ。厳重な門から車で何分か走らないと建物に至らない広大な敷地。ポピュラーなワイナリーと違い、非常に静かで、まさに大自然の中というかんじ。向こうに野生のターキーが歩いているのを見ながら、テースティングしつつランチをいただく。(ちなみに、サンドウィッチにも、ターキーが、、)一同、なんだか別世界ですね~、とその静けさに浸る。

〔乗せていただいた車とナパの葡萄畑〕

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その日のNAPAは非常に寒く、ランチの後にヒョウが降ってくる。あとで見ると、生まれて初めて見たが、直径5ミリ強の氷の玉が無数に落ちていた。

ランチの後にゲストハウスに案内いただいたが、広いリビングとベッドルームが何室もあり、りっぱなキッチンも備えている。(ちなみにトイレは、さすが、ウォッシュレットだった。)

ところで、KENZOエステートのワインについては、きちんと商標登録されている。以下はラベルの登録例(第5178788号。第33類「米国カリフォルニア州ナパ・ヴァレー地域産の赤ワイン」) 。

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実際のラベルは白地に商標が印象的に表示されたシンプルで洗練されたもので、「紫」という漢字はエンボスで目立たないようにさりげなく表示されている。「むらさき」というのは醤油の別称であるが(今は死語?)ワインに「紫」というのは思いつかなかった。なるほど、赤ワインの色は、ワインレッドというばかりでなく、そういえば紫の要素もあるなあ、と改めて思う。

KENZOエステート見学のあと、運転手さんに、ドメインシャンドンとオーパスワンに回っていただいた。ドメインシャンドンでシャンパンを1杯、オーパスワンは予約がないと内に入れないので、特徴的な建物の前で記念撮影のみ。

5月16日(月)

午前中、INTAのセッションを覗き、ランチはシンガポールの事務所のレセプションへ。オリエンタルなかんじのお料理がよかった。仕切っている女性のパートナーに聞くと、レストランに料理の内容について細かく指示したとこのこと。

ホテルに戻り米国の女性弁護士とミーティング。彼女の上司と仕事をしていて、彼女とは初対面だが、なぜかプライベートな話になり、お互い子供がいない、という話のあと、「あなたはこれからね」と言うと、「私は結婚していないの」というのでびっくり。とても優しいかんじの、バリバリっていうタイプではなかったので。あたたかい人でとても好きになった。後でパーティーでも会いたかったが、会えなかった。昨今のINTAは参加人数が多すぎて、アポなしで目当ての人に会うのは困難なのである。そのあと、うちのパートナーと合流、別の米国事務所のパートナーと面談。

その後、今年から始まったという、Academic Dayという、大学関係者のセッションに出た。私のような兼業教師は、Adjunct Professor(非常勤教授)という。セッションのパネラーの一人は企業出身の専任教授だった。私が教えている専門職大学院のように、米国の知財分野でも企業出身の教授が多いのかもしれない。そのあと、懇親パーティーがあったが、とりあえず食事しよっと、ということで、かわいい女の子たちのいるテーブルに行ったら、地元の大学の学生たちだった。大学で教え初めて5年目になるが、妙に学生たちといると居心地がいいと思えるのは、ちょっと教師が板に付いてきたのかな?

そのあと、カナダで教えている中国人教授、INTA出身の米国人(ジョン)、オランダ人の学生、という、なんだか不思議な取り合わせで盛り上がり、隣でやっていた中国のレセプションで中華まんじゅうなどをつまんだあと、ジョンがINTA会場に出展している絵を4人で見に行った。ジョンの奥さんは韓国人の写真家ということで、本人もオリエンタルなことに興味があるらしく、日本のアニメを彷彿させる、とても不思議な絵だった。

5月17日(火)

朝から雨の中、ミーティングの待ち合わせのホテルへ歩いて行く。オーストラリアの事務所のゲールとジョーの女性コンビは、とても気が合っているとみえて、こういうコンビで出張できれば楽しいだろうな、とうらやましく思う。その後、大手クライアントの米国代理人事務所とのミーティング。その事務所の担当パートナーは、昨年初めて会ったときに、こわそうな人だなあ(実際、ときどきメールの言葉がこわい)、と思ったのだが、今回、その夜の同事務所のレセプションで、いつもメールのやり取りをしているパラリーガル(金髪でとても美人)から、「彼はシャイなの」と聞いて納得。

重要ミーティングの後は、ちょっと解放感で、インドの事務所のレセプションでランチ。このインドのレセプションが今回の中で一番豪華で、興隆するインドの力を感じる。その後、歩いて行けるSFMoMa(サンフランシスコ近代美術館)へ。ゆったりとしたスペースで寛いで鑑賞できた。モダンアートのほか、100年以上前のサンフランシスコの街の写真なども展示されている。ショップが楽しい。

午後はそれこそ大雨の中をカナダの事務所のレセプションに出て、そこから前掲米国事務所のレセプションに回り、そのあと、偶然にNAPAに同行した友人らと会ったので、食事に同席して、そのあとまだ飲み足りないという彼女に付きあってホテルの前のBarでワイン。その日は妙に日本人Colleaguesに会った。(この頃は日本人はあまり目立たない。)少し飲み過ぎ。

5月18日(水)

ホテル1階のスタバのコーヒーで目を覚まし、米国弁護士とミーティング。いずれのミーティングでも当然聞かれたのが、東日本大震災のこと。日本人はさすがだ、米国だったら皆、自動販売機を壊して持っていく、などと言われたが、ああいう状況では、自動販売機を壊す気力もないのでは、と思う。あと、物資については救援が来ると考えるだろうから(スムーズでなかった場所もあるが)機械を壊してまで飲料を盗んでいく必要がないような。しかし、いずれにしても、日本人の国民性について褒められるのはうれしい。関連して思うのは、米国の街では、ホームレスではないが、明らかにビジネスパースンとは格差がある人々が多い、ということである。日本は比較的まだ格差の幅が狭いのでは、と思う。

この日は夜のファイナルパーティーまで、ちょっと買い物することにする。ホテルはショッピング街のユニオンスクエアのすぐそばでとても便利。最初のINTA出張で行ったニューヨークで行ったことがある高級デパート、ニーマンマーカスでは、インテリアの売り場のディスプレイがカラフルかつ洗練されていて見とれた。日本にはない色彩感覚。色に引きつけられて、青緑をベースとするテーブルマットと写真立てを購入。

〔インテリア売り場のディスプレイ〕

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〔街中の花屋さん、気のせいか花が日本より大きい〕

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そのあと、近くにコーチのショップがあると聞いていたので行ってみた。コーチはブランドバッグの中では高価すぎるということがなく、いっぱい入って(大学の資料など、いつも重いので)しかもデザイン性が高い。店員の「これは限定品で空港には売ってません」なんて言葉に弱く、夏用のデカいバッグと妹へのお土産を購入。

夕方、アルゼンチンの事務所の人と会うが、パートナーが日本語堪能で驚く。彼が見せてくれたメモには日本語がびっしり。わからない言葉はすぐに書きつけて覚えるという。それにひきかえ私の英語はこんななのに勉強せず、、と反省。

ファイナルはカルフォルニア科学アカデミーの貸し切りパーティー。後輩弁理士と待ち合わせて向かう。エントランス前で和太鼓グループの演奏があった。和太鼓を趣味(というか、唯一のエクササイズ)としているので、興味深く鑑賞。サンフランシスコには有名な和太鼓集団があると聞く。建物内には、熱帯雨林が再現されており、今回初めて「あたたかい」という感覚をおぼえた。それほど寒かった。

〔館内の水族館〕

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5月19日(木)

帰国の日だが、フライトが19時過ぎなので、再びJ子さんと待ち合わせて、ケーブルカーでフィッシャーマンズワーフへ。ケーブルカーの運転士(グリップマン)の指示がすごくて、指示どおりの場所に乗らないと怒られる。ステップ乗車といって車体脇のステップのバーにつかまって車外に身体が出ている乗車方法は、まず日本では「危険!」「すれ違う車と接触して乗客がケガしたらどうする?!」と認められないだろうと思う。自己責任の国、ということだろう。それにしてもサンフランシスコの坂の急勾配は驚きである。よくこういう所に街を作ったと思う。

〔手動で回転〕

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  フィッシャーマンズワーフから対岸のサウサリートにクルーズしたのだが、その前に腹ごしらえで、大きなパンをくり抜いた中に入ったクラムチャウダーをいただく。今回のSF旅行で食べた中で一番おいしい食べ物だったような。パンは酸っぱい味で中のクラムチャウダーととてもよく合う。パン全部は大き過ぎてとても食べ切れない。日本にはない贅沢感。

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サウサリートはこじんまりした、きれいな街で、ブラブラとショッピングするのに最適。ラッパーツ(Lappert's)アイスクリームのフルーツのアイスがおいしかった。今回SFで初めての好天に恵まれ、青い空と海を楽しめ、最高の締めくくりとなった。

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〔有名なアルカトラス島&ゴールデンゲートブリッジ〕

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びっくりの再会

六本木ヒルズの新規クライアントと面談。受付をすませ、受付のあまりのりっぱさにちょっと気後れして待っていると、「あやねえ~、お久しぶり♪」って出てきたのが、なんと前に特許事務所に勤務していた時の元部下のMちゃん。

な、なんで、ここに、とよく考えてみると、そうか、この会社に(最初受付で)転職したって聞いてたっけ。今は、社内弁護士のアシスタントをしているという。

その社内弁護士との面談をすませ、Mちゃんと待ち合わせて、昔話をするべく焼き鳥食べながら一杯。

Mちゃん曰く、「あやねえが来るって知ってたけど、驚かそうと思って。どんなおばあちゃんになってるかと思ったら、変わらないね~」。そりゃあ、よかった。このトシになると、老けたね~、って言われるのが一番ショックなんで。

二次会で飲んだ以下のワインがよかった。オーストラリアのKILIKANOON (キリカヌーン)シラーズ。Mちゃんがカベルネソービニオンがよい、と言うのに対し、私はあまりカベルネは好まないので、とソムリエに言ったら、出てきたのがこれ。もともとシラーズは好きだが、ちょっと驚きの私好み。

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